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〜体育の時間の寝言〜
『他人事だから応援する』
 
 去年、横浜フリューゲルスが消滅した。あまりのことに嘆き悲しんだファンは、自分
たちの手でサッカークラブを作るべく立ち上がった。そうして出来たのが、横浜FCと
いうチームである。
 チームである、とか言いきっているが、実は経緯をあまりよく知らない。

 サッカーを見るのは嫌いではない。嫌いではないどころか、TV欄を見てJ1リーグ
があればまず見る。かといって、競技場に足を運ぶほどのサッカー好きでもない。
 TVK(テレビ神奈川)でよく神奈川のチームの試合が放送される。マリノスの試合
もよくみたが、なんといっても一番多く見たのは、横浜フリューゲルスだった。だから、
フリューゲルスが消滅してしまうニュースを見たときは少なからずショックを受けた。
 そのニュースの後の試合放送はすべて見た。フリューゲルスは連戦連勝し、ついには
天皇杯も制してしまった。確か、鹿島も磐田も破っての堂々の制覇だった。

 天皇杯が終わり、三浦淳弘、山口、サンパイオ、楢崎、まあ、レティアコフはその前
からいなくなっていたけれど、みんな他のチームに散ってしまった。これでフリューゲ
ルスも終わりなんだな、と思った。
 フリューゲルスは散った。だがそのかけらの中の一つから、横浜FCという、日本初
のサポーター運営型チームが作られた。それはやっぱりサッカー関連の中では大きな話
題だった。

 しかし今年のJリーグシーズンが始まるころには、横浜FCのことはみんな忘れてい
たのではないだろうか。一部のサッカーフリークは注目していたのだろうが、少なくと
も私は忘れていた。
 ところが10月の終わりころに、また横浜FCのニュースが放送された。どうやらJ
FLで年間総合優勝を果たしたらしい。

 JFLで年間総合優勝というのがどういう意味を持つのか、わからない。J1で優勝
したら日本一のチームだし、J2で優勝すればJ1に昇格できる。ではJFLの優勝チ
ームはなんの特典があるのか。
 いくつかホームページを探してみたが、JFL優勝の特典については見つけられなかっ
た。JFLで好成績をおさめるとJ2昇格する資格を得られるのかもしれない。
 調べてみて初めて知ったのだが、正確には横浜FCはJFLの「準」会員なのだそう
だ。準会員から正式会員になるためには、JFLで2位以上になればいいらしい。今年、
横浜FCは見事優勝したから、来年からは晴れてJFL正式会員に加われる。

 JFLのレベルってどんなものだろうか。
 大体にしてJ2の試合すらほとんど放送されないし、放送されても川崎フロンターレ
や東京FCなどといったほとんどJ1クラスと呼べるチームの試合である(川崎Fも東
京FCも、来期からJ1参入)。ましてやJFLの試合など見たことも無い。下手する
と高校サッカーの地区予選の方が人気が高そうだ。
 想像したって分かるわけではない。よし、では見に行って見よう。ということで、シー
ズン・オフながらも時たまやっている練習試合を一度見に行くことにした。

 サッカーの試合を見るのは、高校のとき以来のことだろう。練習試合とはいえプロの
試合を見るのは生まれて初めてなので、それなりの期待を胸に出かけていった。錦糸町
にある東京ガスの社用グラウンドで、東京FC×横浜FCの練習試合がおこなわれた。
プレイ・フィールドとグラウンドの広さがほとんど違わないくらい小さな場所だったの
に、ギャラリーが100人くらい集まっていた。なるほどねえ。
 そういえば、芝生は予想よりずっときれいだったことにも感心した。
 ギャラリーの話し声を聞く分には、両チームともベストメンバーではないらしい。た
しかにアマラオとか出てなかった。
 さて、肝心のプレーの質はというと、あまり良くはなかった。少なくとも普段みなれ
ているJ1の試合とは違う。スピード感も迫力も劣っている。と思う。J1を生で見た
ことがないから比べても仕方ない。

 横浜FCへの興味をずるずる引きずったまま11月半ばになり、天皇杯が近づいてき
た。横浜FCの一回戦は、平塚競技場にて、新潟大学となっていた。
 当然のように見に行った。初めての競技場観戦。横浜FCは8−0で勝利。
 二回戦は立命館大学で、横浜FCは4−1で勝利。しかし一回戦のときとはちがい、
内容にはまったく満足できない。ミスも多く、消極的なプレーにサポーターからの野次
が飛ぶ。

 三回戦からはJ1チームが参入する。横浜FCの対戦相手は川崎ヴェルディ。さあ正
念場だぞ。
 いいとこ見せてくれよ!

散歩  10/Dec/1999

寝言